豊かな自然に恵まれた日本。しかしその自然による災害が多いのも日本です。
豪雨、豪雪、洪水、土砂災害、台風、竜巻、地震、津波…最近ではそういったニュースを耳にすることが増えてきました。大切な命を守るために『防災』に関心を持ちましょう。
恐るべき数字
2010年から2019年に発生したマグニチュード6.0以上の地震の回数は全世界で1,496回、そのうち日本で発生したのは17.5%にあたる262回!
また2019年に発生した世界の主な自然災害の直接被害額は1,213億ドル、そのうち日本が占めるのは21.6%にあたる262億ドル!
日本の国土の面積は全世界のわずか0.25%しかないのにです。
『備える』が大切
災害はいつ起こるかわかりません。起きないにこしたことはありませんが常日頃から防災を意識して非常時に備えましょう。
家具の置き方は大丈夫ですか?食料・飲料のストックはありますか?非常時持ち出し袋は準備していますか?安否確認の方法は決めていますか?ハザードマップは確認していますか?避難場所や避難経路は知っていますか?ご自宅でチェックしましょう。
二次災害を防ぐ
災害で停電した際、電気が復旧したときに発熱する家電により火災となる場合や、地震ではストーブに家具などが転倒・落下や移動することにより火災となる場合があります。
避難するときにはブレーカーを切る、火元の確認をするなど出火の原因をつくらないようにしましょう。火災をみつけたら、火が小さい場合は消火器などで初期消火にあたります。
炎が膝の高さを超えると家庭用の消火器1本での消火は困難であると言われています。危険を感じたら避難して自身の安全を確保しましょう。
『自助』『共助』『公助』
自助は「自分(家族)は自分(家族)で守る」ということ、防災では前出の『備える』が大切の項目に書かれていることなどがこれにあたります。
共助は「地域(コミュニティ・組織)は地域(コミュニティ・組織)で守る」ということ。防災では地域などでの防災教育や防災訓練、緊急時マニュアルの作成などがこれにあたります。
公助は「自治体、警察、消防、自衛隊など行政機関の活動」すなわち防災ではハード整備やハザードマップの作成などのソフト対策がこれにあたり、災害時には救急救命、物資支援、人的支援、資金的支援等の取組があります。
しかし大規模災害が発生した場合には公助の限界があります。事実、阪神・淡路大震災では、7割弱が家族も含む『自助』、3割が隣人などの『共助』により救出されており、「公助」である救助隊による救出は数%に過ぎなかったという調査結果があります。
災害による被害を最小限に抑えるためには、自助・共助・公助を理解し、災害への対応力を高め、連携することが必要です。
(下線部は「内閣府防災情報のページ」より抜粋)